ソノジュウニ |
無条件の愛は残酷な愛
(裸のラリーズ)
嫌な話だが、ここまで人から憎まれたり、人を憎んだことはないと思う。
ご存知、息子の母親様である。
子がある故の憎悪ならば、近親憎悪と呼べるのだろうか。
近親の憎悪といえば、血縁者または性格の似た者同士間の憎みや争いということらしいから、後者に当たる私としては殊更に困る。
え!似た者同士?
冗談でしょ?
こんな奴と一緒にしないでください!
こんな汚いやり方は自分ならば絶対にイタシマセン!
断言できますよ!
などなど、いろいろ文句が出てくるのだ。
つまりはこの精神レベルである。
自分の正当性を守ったり相手に押し付けることに精一杯で、その代償にまで気が回らなかった。
この馬鹿親どもに挟まれた子供にこれまでいったいどれだけの精神的負担が掛けられてきたのだろうか。
こちらに正当性があろうがなかろうが関係はない。
怒りをぶつける先がその子の母である限り、結局は子供を傷つけてしまうことになるのだ。
こんな戦争に「勝ち」なんてものはない。
嗚呼。
敬愛と寛容を常日頃心掛けているつもりの私であるが、
やはりアタマでしかわかってないのだ。
ココロで知らないと、
そして行動で示さないと、、
などとぶつぶつお題目を唱えている間にも様々なトラブルが勝手気ままに発生し、
至らぬ私はまたも女を罵り、
女は女で私を憎み、罵り、執拗な意地悪を徹底する。
そしてある程度ガス抜きするとまた反省して、
やはり優しくしよう、可愛い子供の親なんだから仲よくしよう、大人げないじゃん、水に流そうよ、
なんて平静を取り戻すのであるが、
それも次の爆弾が破裂するまでの話である。
そうした十年間だった。
そんなアンバランスかつアンビバレンスな発育環境が子供にとって良いわけない。
問題児になっちゃいますよ、そりゃあ。
溜息、もひとつ。
泥沼の戦争状態といえば、
彼の地というか此の地における「イスラエル」と「パレスチナ」の争いもやはり醜く痛ましい。
これぞ近親憎悪のお手本。
ご両人、
種元のお父ちゃんが同じの異母兄弟、
とは聖書、聖典にしかと記されていまっせ。
それが周知の上でのバラガン(*)なのだから、
やはり質が悪い。
無論イスラエルの方が圧倒的に強い。
でもこの国、
私の知る限り、
先の世界大戦後のどさくさにかなりの無理通して建国された国なので、
せっかく建てたお家の基礎に相当の歪みやヒビが入っていることは、
しばらく住んでみれば実感できるはず。
蒙古はその昔「根絶し型の略奪」を実施していたそうな。
「支配」と「被支配」の対立構造を生まないための万全策ぞなもし。
とはいえ、シオニストらにとってはあくまでも「約束の地への帰還」であるわけで、
そんな「野蛮な話」はよしてくれ、
と非難されるかしら。
では、何ですか、
それなら、
最初からこの対立構造そのものに利を得ようと目論んだ何処かのフィッシャーマンの仕業なんじゃないんですか、
なんてことを疎い私が不注意に喋りますと、
こ奴「陰謀論者」!?
などと訝しがられるといけませんので、
「中東問題」に関しては皆様各自、
納得されるまで、
お勉強くださいますよう、
よろしく、
お願い申し上げます。
(つづく)
(*)バラガン - ヘブライ語で混乱とか無秩序、ゴタゴタを意味する。